2011年2月16日水曜日

『省エネルギー性』算定プログラム講習会 2

その② 省エネルギー性能は全体で考えることが肝要


その①...
その③...


性能基準では、各省エネルギー基準で地域ごとに定められたQ値とμ(ミュー)値の基準値を、計画建物の計算値が下回るように設計していきます。

● Q値は、熱損失係数ともいい、
・・・屋根や壁、床など建物各部の熱貫流率と換気による負荷を面積で平均した値。

● μ値は、夏期日射取得係数ともいい、
・・・屋根や開口部を含む外壁の日射侵入率を面積で平均した値。

ご覧のようにどちらも面積で平均した値で、それぞれ全体として平米あたりどの程度の負荷があるのかを理解できるようになっています。負荷なので、当然値は小さいほうが性能はいいことになります。


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性能基準では、全体としての「建物の断熱性能」を表しているQ値が求められ、結果として部分についての細かな規定はありません。このことからも「性能基準」で考えることは、設計の自由度をぐっと向上させることはお分かりいただけると思います。

しかし全体さえあっていれば各部がどのような性能でもいいのでは、やり方を間違えた場合のトレードオフと同じですね。


性能基準では、屋根、壁、床など各部の熱貫流率にもちゃんと基準が設けられています。しつこいようですが、Q値は各部の負荷を面積平均した値ですから、計算過程において必ず各部の熱貫流率にふれることになります。そのためそれぞれの基準値と照らし合わすことができるようになっているのです。

つまりQ値を検討するということは、全体と部分のバランスを見ながら性能を検討することなのです。

これによって例えば開口部は「Low-Eペアガラス」をペアガラスにできるかもしれませんし、極端に言えば部分的にシングルガラスを採用することができるかもしれません。そうすることでコストが抑えられることは言うまでもありません。また断熱材の厚さにおいても、全体の中で考えれば真壁だって可能かもしれません。

性能基準にはこうしたデザイン的な自由度のほか、いくつかの工夫によって基準値そのものを補正(=引上げ、緩和)することもできるという特典もあります。そしてなにより、この制度本来の、環境に配慮する目的にもより近づくことができるのです。



その① 仕様基準と性能基準
その② 省エネルギー性能は全体で考えることが肝要
その③ 講習会について


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